ねことのひととき

ねこに癒される日々

嘆き   記録46 カウント13

60歳で脳梗塞を発症。現在77歳認知症発動中のじじ様。わがまま、ストーカー、暴力、挙動
不審に驚きばかりの日々です。
   
親としての威厳が失われていくのは哀しいものですが、親も人間だと改めて感じ、見つめな
  
おすことばかりです。親子という近い立場ゆえ苛立ちが爆発したり、ひどい言葉を発して


と後々で後悔することが多い中、考えや気持ち、今まで生きてきた環境、様々な想いを知る


事が出来るような気がします
認知症は治らない病気、将来80歳以上の大半の人が発症すると言われています。
私の父も認知症の診断を受けています。脳の中で何が起こっているかわかりませんが、 何
かをする、行動する、の前に何か理由、原因が必ずあると思っています。じじ様は人間の本
能の心思うまま行動するのです。



ハンガー  




12月30日 土曜日 


水、木、金曜日 とじじ様3日続けてデイサービスに行ってくれた。


なんと 神々しいデイサービス


朝からぐずるじじ様を ほめて、なだめて、だまして 1時間も時間をかけながら 


デイサービスの車に乗せてくれます。


金曜日はさすがにばば様もデイサービスの方に申し訳なく、嫌がるじじ様を


ドン!


と軽く押して助手席に座らせていた。


「こいつは~!」


と怒りつつも身動きができないじじ様はシートベルトに挟まれ 観念して黙る。


お迎えがお気に入りのお姉ちゃんなら 何も問題なく足も軽く行ってくれるのだが・・・


なんて多重人格のじじ様なんだろう。本当に認知症かしら。と思うときもある。


本当は性格の悪い年寄りなだけでは と思う場面があるのだ。


認知症と性格の悪いお年寄り。どっちが最恐かしら。


いや、じじ様は性格の悪さと認知症が合併した もっとも扱いにくいお年寄りだ。


以前 ばば様はなぜじじ様と離婚しなかったのか、と聞いたことがあった。


やさしいとこもあるのよ


との事だ。


確かに 優しいところがある、情に流され人に騙されそして家計が苦しくなる。


優しいとこもあるって 悪いところが多いから優しいところが目立つのでは?


今、同じ質問をばば様にしてみると


一人で生きていけるか わからなかった


まさか こんなになるとは思っていなかった


だって。


人の気持ちは色褪せ行くものだな。


ばば様の兄弟、私の叔父は じじ様が怒ったところは見たことない、という。


だが じじ様は今日もばば様を怒っている。


何てことをしてくれるんだ・・・・」


じじ様嘆き悲しんでいる。


「ちょうどよくて。。」


生返事のばば様は大して気にせず、テレビに大笑い。


指さすじじ様の先には


神棚に洗濯もののハンガーが3つほど掛けてあった。


いや~、これはばば様が悪いね。


嘆き悲しむじじ様は神棚は大切にして 仏壇は蹴るのね。