ねことのひととき

ねこに癒される日々

ピュアな愛を持つ彼女

 最近、とても涙腺を誘う清い愛情を思い出した。


 友人の父親の彼女さん、いわゆる内縁の妻さんは10年ほど妻業と彼女業をしていた


 。事情としては奥様(母親)が離婚届けを出してくれない、長年別居だが


 別れてはくれない、との事だったらしい。


 その父親に悪性のガンがあるのが見つかったが もう手遅れの状態。


 彼女は毎日毎日病院に行き、体を拭き、明るく話しかけた。


 そして 父親は亡くなり、通夜の日。


 彼女は父親の手をずっと握りしめて言った。


 「生まれ変わっても 絶対あなたと一緒にいるからね」


 彼女は泣きながら友人に


 「あなたの父親のおかげで私は楽しい人生を送れたの、ありがとうございました。」


 ここまではいい。そして、


 「この人は私の全てだったから、 ・・・私生きていけるかしら」


 と泣きじゃくる。


 友人はこの彼女は父を大切に想い、最後までよく面倒を見てくれ、


 父も幸せだったのだろう と思った。それゆえに 心配だった。


 父の後を追うのではと。


 友人は 彼女に父の思い出の全てを預け 管理してくれとお願いした、


 彼女は父の遺骨を大切に胸に抱え、明るく笑って


「本当にありがとうございます。」


と言った。


そして1年に1度、父の命日に必ず手紙を送ってくれているそうだ。


こんなに相手を愛してまた愛されて。。。


そんな相手が見つかる可能性は生きている間に何%の確率だろう。


きっと彼女は生まれ変わっても何回も同じ人と巡り合うのだろう。


生まれ変わりなぞ信じていない私でも 彼女には是非生まれ変わってまた同じ人


と過ごして欲しいと思う。


ピュアな心に話を触れさせてくれただけでも 幸せな気分にさせてくれる人だ。


そんな見ず知らずの人の話に幸せな気分でいる中、中学時代の友人とばったり


会ったのだが、なんでも3日前に離婚したと言う。


原因は ”子供が自立したから、今度は自分のやりたいことをやりたいから” だと。


まっ、人それぞれだしね。