ねことのひととき

ねこに癒される日々

 全ては 海  記録35  カウント24

60歳で脳梗塞を発症。現在77歳認知症発動中のじじ様。わがまま、ストーカー、暴力、挙動
不審に驚きばかりの日々です。
   
親としての威厳が失われていくのは哀しいものですが、親も人間だと改めて感じ、見つめな
  
おすことばかりです。親子という近い立場ゆえ苛立ちが爆発したり、ひどい言葉を発して


と後々で後悔することが多い中、考えや気持ち、今まで生きてきた環境、様々な想いを知る


事が出来るような気がします


認知症は治らない病気、将来80歳以上の大半の人が発症すると言われています。


私の父も認知症の診断を受けています。脳の中で何が起こっているかわかりませんが、 何


かをする、行動する、の前に何か理由、原因が必ずあると思っています。じじ様は人間の本


能の心思うまま行動するのです。


船が・・・


12月19日 火曜日


昨日に引き続き元気なじじ様は 眠れないらしい。


夜中 、多分12時くらい。


「ウオー」


という寝言?と共に起きだして家の中徘徊。


今日のメインはバケツらしい。


ばば様は疲れ果てて 爆睡。


徘徊しているのに 誰も構ってくれない・・・


よし、チャンス!!


じじ様 バケツいっぱいに水を汲み、バケツの中に猫ちゃんのお魚ぬいぐるみを投入。


そして 部屋いっぱいにぶちまける。


ばば様の悲鳴とともに全員起床。


布団も畳も びちょびちょ。


じじ様 追加で水を汲みに台所へ出発。


廊下で 駆けつけたももめとばったり鉢合わせると 後ろに少しづつ後ずさりながら バケ


ツを置く。


ここは 水遊びする場所ではありません!


目で訴える。


「船がな・・・船があっちに・・・」


と言い訳にならない言い訳をするじじ様。


はいはい、魚釣りに行きたいのね、この寒い夜中に。いったいここをどこだと思って


いるのかしらね。


じじ様の世界は予想困難、及び異次元。


ずぶぬれの布団をみて ばば様 消沈。


「もう あからんばい(だめだよ)。入院できんとかな(できないのか)」


「1週間、せめて3日でいいけど・・・ゆっくりねむりたい


放心状態のばば様の独り言が聞こえる。


「明日、じじ様がデイサービスに行った後 病院にまた相談してみるよ。」


じじ様の状態は日に日に悪くなっていく。それも急激にだ。


私は平日は仕事に行くので まだ心の余裕はあるが ばば様はずっとじじ様と一緒で


ずっと 意味不明なじじ様の世話なのだ。


デイサービスも週に4回ほど頼んであるが 今月に入ってからは休みがちだ。


ケアマネージャーに状態を説明すると 早々に介護1から介護3に上がった。


施設に行く事も考案して ケアマネージャーにお願いしていたのだが


暴言、暴力、第一に喫煙をやめない事には入所条件から外れるらしい。


病院に相談したが なかなか部屋の空きがないとまだ待っている状態だ。


じじ様の入院が先か ばば様の精神崩壊が先か・・・・


とにかく 明日はじじ様にデイサービスに行ってもらって ばば様を休ませないといけない。


ばば様に倒れられては 私も困るのだ。


明日が勝負だ。