ねことのひととき

ねこに癒される日々

お迎え  記録55 カウント4

60歳で脳梗塞を発症。現在77歳認知症発動中のじじ様。わがまま、ストーカー、暴力、挙動
不審に驚きばかりの日々です。
   
親としての威厳が失われていくのは哀しいものですが、親も人間だと改めて感じ、見つめな
  
おすことばかりです。親子という近い立場ゆえ苛立ちが爆発したり、ひどい言葉を発して



と後々で後悔することが多い中、考えや気持ち、今まで生きてきた環境、様々な想いを知る
事が出来るような気がします
認知症は治らない病気、将来80歳以上の大半の人が発症すると言われています。
私の父も認知症の診断を受けています。脳の中で何が起こっているかわかりませんが、 何
かをする、行動する、の前に何か理由、原因が必ずあると思っています。じじ様は人間の本
能の心思うまま行動するのです。


お迎え


1月8日 月曜日  祭日


今日は今年初めてのデイサービス


ずっと籠りっきりでは、と思い無理やりにでも今日はデイサービスの車に


乗せてもらった。


私たちも、少しでもゆっくりと時間を過ごしたかったのだ。


毎晩 暴言, 奇声、意味不明の徘徊、排尿、その他諸々、限界なのかも。


もう本当に 家に活気がなく


イライラとか疲れとかではなく


この先 どうなるのだろう  と北風さんが体をすり抜ける感じだ。


誰が悪いわけでもないのに 誰かのせいにしたい。


だけど 日々は変わらない。


限界でも 動かないといけない。


じじ様の乗ったデイサービスの車が去ると、ばば様 張り切って掃除や洗濯を


しだした。ゆっくりしていれば良いものを。


意気揚々とばば様は動く。家の中の空気が一気に変化していく。


と、買い物に行こうかとしたとき、電話が鳴る。


デイサービスからだ。


迎えに来て欲しい。もう手に負えなくて・・・との事だ。


デイサービスの車が去って 1時間半。 ばば様の時間は終わった。。。。


家から車で15分のところがじじ様の通うデイサービスだ。


迎えに行くと 普通に帰るじじ様。 一番に私の車に乗り込む。


デイサービスの方に話を聞くと 同じ利用者さんの胸ぐらをつかんだり、テーブルの


上の食器やコップをひっくり返したりと。。。薬は飲ませても プっ と吐き出す


始末。と手に負えない説明をしてくれた。


一番の理由は他の利用者さんたちが怖がっている ということらしい。


たぶん脇腹の痛みを 言葉で言っても伝わらなかったんじゃないかと私は推測した。


ばば様は普通の様子のじじ様をみて


「あの介護者のひとはなんだか おどいもんね(荒い)。じじ様、なんかされたの


かもしれないね。」


とあることないこと 言い出す。


さすが ばば様。 おばさんパワーは考え方が違う・・・


じじ様を庇う気持ちはわかるけど、今まで見てくれたことに感謝してくれ!!


ともあれ、明日からはもう行けないね、デイサービス。


家に帰ったじじ様はばば様と違って上機嫌。


夕方。


ケアマネージャーから電話があった。


デイサービスの件が伝わったらしい。


どういう風に伝わったのかわからないが、 じじ様が行きたくないなら行かなくて


いいよ、もう。


じじ様は デイサービスに行かないで良くなったのが薄々わかるのか


穏やかに猫ちゃん相手に遊んでいる。


何でだか 猫ちゃんには普通に優しい。


ばば様の周りは空気が重く、ため息ばかり漏らしている。