ねことのひととき

ねこに癒される日々

便秘の正体   記録52  カウント7

60歳で脳梗塞を発症。現在77歳認知症発動中のじじ様。わがまま、ストーカー、暴力、挙動
不審に驚きばかりの日々です。
   
親としての威厳が失われていくのは哀しいものですが、親も人間だと改めて感じ、見つめな
  
おすことばかりです。親子という近い立場ゆえ苛立ちが爆発したり、ひどい言葉を発して



と後々で後悔することが多い中、考えや気持ち、今まで生きてきた環境、様々な想いを知る
事が出来るような気がします
認知症は治らない病気、将来80歳以上の大半の人が発症すると言われています。
私の父も認知症の診断を受けています。脳の中で何が起こっているかわかりませんが、 何
かをする、行動する、の前に何か理由、原因が必ずあると思っています。じじ様は人間の本
能の心思うまま行動するのです。



1月5日 金曜日


今日のじじ様は寝坊です。


こたつに丸まってじっとしています。


尿のにおいが部屋に充満しているので 多分じじ様のおむつはタップんたっぷんです。


「おむつ、着替えようかじじ様」


と声をかけるが無視している。


耳も聞こえなくなったか。


朝ごはんも半分しか減ってない。


箸を使える朝と、箸が凶器になる朝があるが、今日はどちらにもなっていない。


なんだか 寒そうだったので毛布を肩から掛けてあげると、


「ありがとう。 ありがたいね」


と普通のお年寄りになっていた。


もう一度聞く。


「お洋服、着替えようか、立てる?」


「いや、このままでいいです」


今日は敬語の日のじじ様。


にしても 様子があきらかにおかしい。


ばば様に尋ねると


「知らない、起きてからずっとこの調子、大人しくていいよ」


と前向き。


「まさか、お薬を5個くらいいっぺんに飲ませたんじゃない?」


と冗談で言うと


「あら、そういう手もあったね!!」


と笑うばば様。言わなければ良かった、本当に飲ませそうで怖い。


暴れん坊のじじ様が大人しいただのお年寄りになると、これまた変だ。


やはり 尿で冷たくなったお尻が気持ち悪いのか テーブルに手をつき立ち上がろうと


するじじ様。が、顔を痛そうに引きつらせる。


ん?


どこか痛いのか。


しきりにお腹を押さえて さする。


便秘でしょ、じじ様。トイレ行こう」


とばば様がじじ様を支えようと手を貸す。


触るな!この・・ブスが!!!!


暴言じじ様に変身。


だが顔が苦しそうだ。


ばば様はずっと 便秘、便秘と言っている。


いや、これもしかして おふろ場に突っ込んだ時にどこかぶつけたんでは!!


「じじ様、お腹見せてみて」


じじ様のシャツをあげると 脇腹が赤くなっていた。


なるほどね。


「お風呂場で打ったの、覚えてる?」


きょとん顔のじじ様にはもう昨日のこと、今の事さえ把握できていない。


だから、痛いのがなぜなのか、そもそも痛いのが痛いという感情さえ理解出来て


いないのだろう。


でも、都合が悪いときは”足が痛い”と嘘をつく。


なんとずる賢い認知症でしょう。


ばば様はお得意の シップを出してきて じじ様に早速貼り付ける。


されるがままのじじ様は 冷たいシップの感触にまたもや激怒。


 #$%&”#%’& ”


ばば様に意味不明暴言を次々と言い放つ。


あ~、これでこそ いつものじじ様だ。


元気になって良かったね。