ねことのひととき

ねこに癒される日々

 お薬の力  記録51  カウント8

60歳で脳梗塞を発症。現在77歳認知症発動中のじじ様。わがまま、ストーカー、暴力、挙動
不審に驚きばかりの日々です。
   
親としての威厳が失われていくのは哀しいものですが、親も人間だと改めて感じ、見つめな
  
おすことばかりです。親子という近い立場ゆえ苛立ちが爆発したり、ひどい言葉を発して


と後々で後悔することが多い中、考えや気持ち、今まで生きてきた環境、様々な想いを知る
事が出来るような気がします
認知症は治らない病気、将来80歳以上の大半の人が発症すると言われています。
私の父も認知症の診断を受けています。脳の中で何が起こっているかわかりませんが、 何
かをする、行動する、の前に何か理由、原因が必ずあると思っています。じじ様は人間の本
能の心思うまま行動するのです。




ふたたび相談



1月4日 木曜日


昨日の夕方からやはりいつものじじ様ルーティンで 家の中徘徊、及びに


暴言、意味不明、奇々怪々と様々なことをしてくれるじじ様に失笑しかでなくなった


ばば様は座布団にちょこんと座り、徹夜を覚悟の上 じじ様を見守っています。


1分後、1秒後に別人に変貌するじじ様に対して それが当たり前のようになって


来ているばば様。


じじ様が落ち着くまで・・・とじじ様を普通の人と同じ感覚で対応しようとして


います。


今日の朝は眠れないまま 朝4時からじじ様のご飯の準備をしていました。


「寝てればいいのに」


と言うのですが ばば様は暴れまくって部屋を破壊し、疲れ果てて寝てしまっている


じじ様を見ながら


「起きたらすぐにご飯食べるからね・・今から準備しておかないと」


昨日涙を流して大笑いしていたばば様とは別人だ。


ぼ~としていて、目は虚ろに遠くを見ている。


さすがに毎日のじじ様変貌に、心がついていけなくなっていみたいだ。


「興奮を抑える薬はある?」


「もうあと1個しか・・・。病院も開いてないだろうし」


ばば様は薬をお守りのように手で握る。


娘には迷惑かけれない・・・私がしっかりしないと。


とばば様の声も聞こえてきます。


用意周到な私は病院が4日から受け付けていることも 今日あたりに薬を使い切るだろう


ということも確認済みです。


迷惑とか迷惑じゃないとか、ではなく、しっかりと現実をみて対応策を考えない


といけないのです。


じじ様にとって、ばば様にとって 一番良い方法を。


私は手助けする為にいるのだから。


ついでに病院に入院手続きがまだか聞いて、いつ頃になるか問い詰めるか。


いや、お世話になる病院に印象が悪くなるといけないから 泣き落としでいこう。


「病院で薬貰ってくるよ」


「せっかくももめお休みなのに。 いいよ来週で」


ばば様は親切心を無下にする。遠慮もいいけど じじ様が暴れだすとじじ様もばば様も


辛いぞ。


病院に行き、薬をもらいに行くついでに担当医に訴える。


化粧もせず、服も部屋着のまま。


どんなに大変で、眠れなくて夜も昼もわからなくなる感覚で


このままでは 家族全部が病気になってしまう・・・


(猫ちゃんは無事です)


話の止まらない私に対し、先生は黙って話を聞き、薬を多めに出してくれた。


そして 早急に入院出来る様準備しましょう、


と言ってくれた。


帰ってから薬をばば様に渡す。


「多めに出してくれた」


そう言うと ばば様が薬が必要なくらい安堵した顔になっていた。


今のばば様にはこのお薬がお守りであり、唯一の頼りなのかもしれない。


入院のことは日にちが決まってから言おう。今言ってからいつになるかわからない


入院を待つのはきっとつらいだろうし。日にちが決まれば、3ヶ月先だろうが


半年先だろうが まだ頑張れる。


早急と言ってたから、今月、遅くても来月には・・・