ねことのひととき

ねこに癒される日々

   脇腹  記録50  カウント9

60歳で脳梗塞を発症。現在77歳認知症発動中のじじ様。わがまま、ストーカー、暴力、挙動
不審に驚きばかりの日々です。
   
親としての威厳が失われていくのは哀しいものですが、親も人間だと改めて感じ、見つめな
  
おすことばかりです。親子という近い立場ゆえ苛立ちが爆発したり、ひどい言葉を発して



と後々で後悔することが多い中、考えや気持ち、今まで生きてきた環境、様々な想いを知る
事が出来るような気がします
認知症は治らない病気、将来80歳以上の大半の人が発症すると言われています。
私の父も認知症の診断を受けています。脳の中で何が起こっているかわかりませんが、 何
かをする、行動する、の前に何か理由、原因が必ずあると思っています。じじ様は人間の本
能の心思うまま行動するのです。



1月3日 水曜日


今日はじじ様は朝からご機嫌もよく、鼻歌も出ていました。


何の歌かわからないですが 何故だか頭に残ってしまう歌です。


じじ様は朝からばば様につきまとっていて迷惑そうにしているばば様の雰囲気が


足音からわかります。


バタバタ 。


じじ様を振り切るためにわざとのように小走りになるばば様。


たまに情け心がでるのか じじ様に軽く声かけをしているようです。


この普通の時間が何時間続くのやら・・・


2人の足音で2人の様子がわかるまでに発達した私の耳は


自分の部屋のドアを開けたまま 1日中聞き耳を立てて様子を伺っていた試練の賜りもの


です。


ただ、おふろ場までの距離には壁やドアがあるので少しまだ特訓が必要の様です。


じじ様のお風呂場での叫び声らしきものも うっすらにしか聞こえず、


まさかじじ様がお風呂場であんなことになっているとは・・・・


じじ様が見当たらないとばば様が言ってきた。


玄関にはチェーンを付けたまま、あらゆるサッシ窓には防犯用を付けて開けれないよう


にしているから、(猫ちゃん脱走防止です、決してじじ様を閉じ込めているわけではありま


せん)じじ様が外に出れるはずもなく。


トイレにもいない・・・


あとはお風呂場。


ドアを開けると そこには


体を二の字に前に折り曲げて 浴槽に頭から突っ込んでいる じじ様発見!


足を滑らせたのか 動かずジッとしている。


ばば様は久しぶりに大声で笑った。


心の底から笑っている。


それも 涙を流しながら。


いや、ここは心配するところでしょう。


とりあえず じじ様救出


びっくりしたのか 呆然とするじじ様。


怪我はないようだったので ひとまず安心。


ま、日ごろの暴言、暴力のバチが当たったんよ。


ばば様の妄想だと


洗濯ものを手伝おうとお風呂場に行こうと思ったがふらついて浴槽に突っ込んだのでは、


と言いながら まだ笑いが止まらないばば様。


もしそれが本当だとしたら 手伝おうとしていたじじ様は可哀そうだぞ、


心の底から笑いっぱなしのばば様!