カレーの日は 記録9
60歳で脳梗塞を発症。現在77歳認知症発動中のじじ様。わがまま、ストーカー、暴力、挙動
不審に驚きばかりの日々です。
親としての威厳が失われていくのは哀しいものですが、親も人間だと改めて感じ、見つめな
おすことばかりです。親子という近い立場ゆえ苛立ちが爆発したり、ひどい言葉を発したり
と後々で後悔することが多い中、考えや気持ち、今まで生きてきた環境、様々な想いを知る
事が出来るような気がします。
認知症は治らない病気、将来80歳以上の大半の人が発症すると言われています。
私の父も認知症の診断を受けています。脳の中で何が起こっているかわかりませんが、 何
かをする、行動する、の前に何か理由、原因が必ずあると思っています。じじ様は人間の本
能の心思うまま行動するのです。
カレーの日は
朝 お味噌汁に入れるため油揚げを冷蔵庫からだしたら、漫画に描いてあるような 誰かが
かじった後が残っていた。
目が点。
犯人はじじ様。
なんで 油揚げなんか・・・
きっとおいしくなかったから1口でやめたんだろうな。
それとも 全部食べたら見つかるから1口だけにしたのか。
最近は食欲が旺盛で テーブルの上に置いてるものはかたっぱしから食い尽くす。
お腹が減るんだろうな。もう食欲しか楽しみがないんだろう。
冷蔵庫を開けて食べ物を探すじじ様を思い浮かべると なんだか 子供のようでかわいいよ
うな切ないような・・・
だから今日はじじ様がたくさん食べれるように カレーたくさん作っておこう。
朝からゆっくりとたくさん煮込んだ。
たくさんたべれますように。
今日はじじ様はディサービスの日。 帰ってきたらお腹すいてるだろうな。
夕方 デイサービスの車からおりたじじ様はにこにこ職員の方を手をふりながら見送る。
早速 ばば様に
「めし!」
頼りない亭主関白もどきめ、外面が良すぎる(# ゚Д゚)さっきはニコニコ手を振っていたのに。
ばば様が夕食のセットをする。
テーブルの上に運ばれてきたカレーライス。
じじ様の顔が固まった。
じじ様はカレーライスを 嫌な顔で人差し指でばば様の方へ追いやる。
「カレー食べないの? たくさんあるわよ」
ばば様がじじ様の前にカレーを置きなおす。
じじ様はまた人差し指でカレーを横にずらす。そして
顔を左右に何度も振る。
不信な言動。
具合が悪いのかもしれないと思い、
ばば様はディサービスの日誌の確認をしてみた。
昼食: カツカレー
*美味しいと言い 2回 お代わりされました。
原因はお昼のメニューだった・・・。3杯も食うから。
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