布団 と 人生やめたい 記録8
60歳で脳梗塞を発症。現在77歳認知症発動中のじじ様。わがまま、ストーカー、暴力、挙動
不審に驚きばかりの日々です。
親としての威厳が失われていくのは哀しいものですが、親も人間だと改めて感じ、見つめな
おすことばかりです。親子という近い立場ゆえ苛立ちが爆発したり、ひどい言葉を発し
と後々で後悔することが多い中、考えや気持ち、今まで生きてきた環境、様々な想いを知る
事が出来るような気がします
認知症は治らない病気、将来80歳以上の大半の人が発症すると言われています。
私の父も認知症の診断を受けています。脳の中で何が起こっているかわかりませんが、 何
かをする、行動する、の前に何か理由、原因が必ずあると思っています。じじ様は人間の本
能の心思うまま行動するのです。
お布団
夕方6時。
じじ様が廊下でなにやら うろうろと行ったりきたりしている。
声をかけようか迷っていると じじ様は私を見定め
「ちょうどよかった。あの人(ばば様)が具合が悪くて」
ん? さっきは普通だったような。
ばば様に何かあったら大変!じじ様を四六時中みているなんて無理無理!!!
じじ様についていき ふすまを開けてみる。
そこには 冬布団と毛布10枚くらい(多分押し入れに直してある分を全部)を重ねてかぶせ
てあり その中に目だけ出して身動きできないばば様がいた。
「なにやってるん?」
「うたた寝」
ばば様は目だけ開けてかろうじて答えた。
笑いしか出ない(*'▽')
真剣な顔で心配するじじ様。
優しさ?!
いやいや、ばば様を殺す気?!
次の日の朝。
たたみの上に枕ひとつで丸くなって転がっているじじ様を遠目でみた。
「なんで 布団で寝てないの?」
ばば様に聞くと
「知らない。なんか布団はいらないんだって。」
じじ様の頭を攻略すると・・・
多分 ばば様の具合が悪いので自分のお布団もあげたかったんだろう。
じじ様の気持ちはばば様には通じず。
なんせ ばば様は健康そのもので単なる ”うたた寝”だったのだから"(-""-)"
じじ様はのそ~っと立ち上がり 私とばば様のところに来ると
「もう 人生やめたいよ」
と人生終活宣言。
やめれるなら やめて欲しいわ。
見ると 体が震えている。
ばば様が熱中症にならないよう 寝ているじじ様の部屋の設定温度を18°Cに設定。
その上 扇風機強で集中アタック。
きっと 体が冷え切って寒かったんだろう。
なんでもTVのニュースで部屋の中でも熱中症で知らない間にお年寄りが亡くなられるのが
多いらしいと放送されていたのだと言うばば様。
クーラーのリモコンの扱い方がわからないじじ様には 寒くてもクーラーを切る事も扇風機
を止めることもは出来ないのだ。
じじ様もばば様も 相手を思うのも加減というのがあるだろうに・・・・
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