ねことのひととき

ねこに癒される日々

ばば様の依存症   記録14


60歳で脳梗塞を発症。現在77歳認知症発動中のじじ様。わがまま、ストーカー、暴力、挙動


不審に驚きばかりの日々です。


親としての威厳が失われていくのは哀しいものですが、親も人間だと改めて感じ、見つめな


おすことばかりです。親子という近い立場ゆえ苛立ちが爆発したり、ひどい言葉を発し


と後々で後悔することが多い中、考えや気持ち、今まで生きてきた環境、様々な想いを知る


事が出来るような気がします


認知症は治らない病気、将来80歳以上の大半の人が発症すると言われています。


私の父も認知症の診断を受けています。脳の中で何が起こっているかわかりませんが、 何


かをする、行動する、の前に何か理由、原因が必ずあると思っています。じじ様は人間の本


能の心思うまま行動するのです。


依存症------




「またすぐに来るから」


そう言ってももめ妹が旦那様のもとに帰って1週間。


妹は じじ様、ばば様の変わりようを見て  かなりショック・・・と目を大きくして言葉を失った1ヶ月間だったそうだ。


旦那さまが ”寂しがるから” というの名目で帰っていったが 妹本人が心身とも疲れ果てていた。


だが 私にとってはかなり助かった。第3者の目として少し離れて様子を見る事ができた


からだ。


 1ヶ月間 家事全般、及び じじ様の話相手 を受け持った妹が旦那の元へ帰ってしまっ


て、 


ばば様  かなりの 意気消沈('_')


じじ様がばば様へ暴言を吐くとき、いつも妹がかばってくれていたらしい。


”私だったら、一緒に住むなんて無理!


姉さんはほんとすごいよ ”


とももめの事も 一応 励ましてくれた。


本当はただ一緒に住んでるだけで、何もしてないのだけど、、、、


妹がいなくなって じじ様の天下が訪れた。


じじ様は2日程 様子を見て


「お客様はもう帰ったのか?」


と確認をする。


そして     ばば 様の


     異変+++++         様子が微妙に変だった。


  気づかないほどの変化だ。


朝4時起きのばば様は朝早くから大きな声で元気が良い。


だが朝10時を過ぎると・・・・


廊下を歩く後ろ姿がふらふらとして、まっすぐに歩けていない。


TVを付けていない部屋でぼ~っとTVの方を見ている。


洗濯ものを干すのを忘れている。(廊下にかごを置きっぱなし)


その他 変だな 、と思う行為がちょくちょくあった。


ただ 疲れているだけだろう と思っていた。


だが 昼から夕方にかけて起き上がれない日が3日続いた。


これはやばい・・・・


その間じじ様はどうしていたかというと


横になっているばば様の背中や足をひたすら揉み続けていた。


ん、  ここは じじ様の優しさを感じるとこだ。




ばば様がソファーに座っていると 真正面に座ってただ単語を並べて意味不明なことを話す


じじ様。


ばば様がトイレに立つとトイレのドアの前で ” 待て ”の体制のじじ様。 


茶碗を洗うと隣に立つ じじ様。


洗濯ものするときも籠を持って サルのようにまとわりつくじじ様。


ばば様が少し嫌な顔をすると 手が付けられなくなるほど興奮して暴れだすじじ様。



もうばば様の年(70歳)になるとそれがおっくうでうるさくて やがて嫌気がさして 



事件発生に!!!!


そしてニュースで流れる 老介護の末のなんとか・・・・



ともなりかねない。


ばば様の憂鬱の原因である


じじ様のまとわりつき、


ばば様に対しての独占力、支配力


=(イコール)


ばば様への全身マッサージ は じじ様の 詫びと感謝。の行為


 それで ばば様の心に平和が戻る   ・・・・


今までそんな2人だった。


だが


ばば様はいよいよ違った。


認知症が確定されて2年、すでに ばば様に限界が忍びつつある。


本当にじじ様が嫌になってしまったのだ。


あからさまにじじ様に冷たくあしらうばば様、


じじ様は1日に何度も興奮して怒鳴り、そして2時間後には忘れている。


家の中はストレス空気が充満していた。


じじ様に雑誌や新聞を読ませたり、おやつをあげたりと 穏やかに過ごせるようにしてはみ


たものの なんせ じじ様の目的は ばば様 なのだ。


穏やかどころではない。


ハンターのようにばば様を執拗に追いかける、睨む威嚇する。


そして ばば様のこころは とんだ・・・・



ばば様が長時間家を空けるようになったのだ。


そう・・・現実逃避


パチンコ・・・・


に走ったのだ。


じじ様は1週間に2回火曜日と木曜日にディサービスに行く。


ばば様は その間 10時から17時迄 たっぷりとパチンコの台に向かっている。


生気のなかったばば様にみなぎる顔色が戻った


いいこと、。いいことなんだけど・・・


それから ばば様は じじ様を誘い 2人でパチンコに毎日行くようになった。


じじ様はパチンコは打てないらしいので ばば様の隣に座って応援(?)するだけらしい。


あるとき じじ様1人  家に帰ってきたことがあり、


玄関の鍵の使い方が すでにわからなくなっているにも関わらず


ばば様に鍵を持たされて 玄関が開かない。


勝った時は大量パンやお菓子がテーブル放置され、  


負けてしまうと  生活態度も雑になり、雑でいい加減だ。


パチンコに勝った時は 明日勝つ! 


負けたときは 明日勝つ!


楽しいのはわかる、


現実逃避したいのもわかる。


だが 最近は夜までかえって来ない。


そろそろ 注意しようかと思い 


ばば様に 軽く圧をかけた。


しかし、私が仕事に行っている間にコソコソと行っているらしい。


気晴らしはいいと思う。


だが すでに気晴らしを通りすぎて 依存症になりつつある。


これは やばいかも。。。。


問い詰めると


「じじ様がパチンコに行くと 薬を飲むと言う」


?????・・・・


いや、そういう問題ではない。


それに 薬もきちんと飲んでない。


気晴らしもわかる、ばば様がもう限界なのもわかる。


だからと言って 現実から目をそらしても どうしようもない。


悪くなる一方だ。


手遅れになるまえに 


速攻、妹にメールをいれた。


家に帰って体調が悪く3日程 寝込んでいたらしい。


それほどに 認知症の周りに及ぼす影響は絶大だ。


30年近く離れて暮らしていた妹、子供の頃も あまり話したことはなかったが


どうも 昔から両親(じじ様、ばば様)が嫌いだったらしい。


その毒気に1ヶ月さらされたせいで、体に不調が現れたかもしれない。


それなのに 何故に気にかけてくれるのかわからないが


ももめにとっては1番頼りがいのある相談相手となっている。


さて


認知症 わがまま暴言王様の じじ様


現実逃避 の パチンコ依存症 ばば様



どうしたら いいのだろう・・・


妹が 関わりたくない両親の為 なんとか、気持ちを持ち上げてくれた。


また 10月始めに手伝いにきてくれるみたいだ。


話を共感できる人がいるのは とても心強い。